今月の一枚

今月の一枚
<作品解説>

昭和の情感が随所に残る東京下町の路地は入り組んでいる。秋の彼岸のころ谷中霊園から根津に向かう途中の路地を散策していると、木造の民家が並ぶ一角に、先祖代々から祀られているであろうそれなりに立派な祠があった。
植木鉢やプランターの草木は手入れもされず、あわれな姿を見せていたが、祠にはねんごろに菊の花などが供えられていた。しばらく眺めていると一匹の猫がやってきた。ちゃんと首輪があるから近所の飼い猫である。眺めていると猫クンは写真にあるように、きちんと座りあたかもお参りするかの姿勢となった。
「偉いものだ、飼い主に礼を尽くすのか」と感心した。と、その一瞬後、なんと猫クンは祠の中に入り込み、供えてある水をペロペロとなめ始めたのである。なんてことはない、猫にとって彼岸なぞ関係はなく、また祖先のこともである。残暑の喉を潤すとさっさと姿を消してしまった。嗚呼。

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